2017年5月15日月曜日

やっぱり費用をおさえたい!無料(タダ)から始めるヒートマップ解析ツールの検討

■はじめに

2016年の比較記事などを見ながら、無料ではじめられるヒートマップの候補として Click Tale を考えていたのですが、どうやらこちらの記事には記載がある無料プランがなくなってしまったようなので他のものを探すことにしました。

■User Heat

http://userheat.com/

 ご存知 Userlocal さんのヒートマップ。上記比較記事でも無料かつ多すぎなければデータ上限なしということなのでぜひ使いたいところですが、期間を指定しての検索ができないようなのでいったん保留。

■Ptengine


こちらはかなり良さそうなのですが、自分自身の検討にあたっては、今の環境ではちょっと使えない事情があるのでパス。たぶん、多くの人にとってはこちらがおすすめだと思います。

■SiTest

https://sitest.jp/

 ヒートマップだけではなく、AIによるA/Bテストも行えるそうです。無料期間が一ヶ月ということで期限があるため、こちらもいったん保留。トライアルという位置づけなので、仕方がないところです。いろいろなリコメンドをしてくれそうな期待はもてます。

■MIERUCA

https://mieru-ca.com/heatmap/plan/

 無料で使い続けられそうなのですが、アップグレードしたときの一番安い料金プランでもやや高めなので、その点が不安材料になるかもしれません。

■brick

https://www.brick.tools/applications/heatmap/

 Google Analytics 連携および、Google Optimize 連携が出来るのがウリのようです。弱点としてはユニバーサルアナリティクス対応のため、GA無料版の上限にあわせてヒット数に制限が出てしまい、トラフィックやコンテンツの多いサービスには向かなそうです。
 自分自身の現在の検討にあたっては、かなりページ数の少ないサービスなので、そのデメリットは気にならないため、まずはこちらを試してみたいと思います。

■今後について(ほぼ余談)

 以前書いた「ランディングページで熟読率をKPIにする意義について考える 」という記事」においても、熟読率などページに来てからの行動の分析は、技術的に可能になっている以上検討しないよりはしたほうが良いですし、検討の時間をかけるだけの意義も有るように感じます。現在はこうした外部ツールとの連携になっていますが、出来れば有力なところが Google Analytics などに取り込まれてくれると、エンドユーザーとしては設定が複雑にならなくて良いですね。

 ミドルウェアとしてのビジネスモデルは常に難しいところですが、技術創発をする側、プラットフォームを提供する側、そしてサイト運営社(及びその向こう側にいる利用者)がそれぞれ一定報われるような形ですすめばそれがもっとも望ましいような気がします。ただ、こういう時たいてい犠牲になるのは、こうした付加価値を提供するツールをつくっている会社や事業側になりがちなので、悩ましいところです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年4月3日月曜日

ランディングページで熟読率をKPIにする意義について考える


■はじめに

もし何かの会員登録を促したり商品を販売しようとして、広告やオーガニック検索からの顧客の受け入れを目指してランディングページをつくった場合、当然気になるのは離脱率です。離脱率を下げるためには、離脱率と反対の指数である回遊率を上げることは
当然のこと、だが、時折熟読率に注目されていることを目にします。

しかし、ランディングページでは、そのページを読んでもらうことではなく、そのページに訪問したあとにどんな行動を顧客が取るかが重要であるので、ストレートに熟読率がそれ以後のコンバージョンに貢献するとは考えにくい。そこでこのエントリでは、ユーザ行動や心理を具体的に想像しながら、熟読率とコンバージョンに相関性を見出す仮説を経てられるのかどうかを考えてみたいと思います。

■なぜ熟読率が注目されるか

PVやUU、離脱率だけでなく、熟読率をみる理由は何でしょうか。一つの見方としては、熟読率をみることで、見落としていたユーザの心理を拾える可能性があるから、という側面はあるかと思います。




こちらの記事にあるように、ある記事が読まれた後に直帰しても、滞在時間が長ければその訪問者は「内容に満足している」可能性があり、今回はコンバージョンしなくても今後の再訪問が期待できたり、再訪問からのコンバージョンが生まれる可能性も見据える事ができます。

■ECでは熟読率に意味はあるの?

もし、計測対象がランディングページではなく、記事であれば、「熟読率」は非常に大事でしょう(場合によっては、単に滞在時間計測や、読了率とも表現されるようです)。コンテンツをしっかり読んで貰ったどうか、それを設定する方法については下記のような記事が見受けられます。




しかし、記事を読んでもらえば良い場合と違い、ECでの購入をコンバージョンとしたランディングページの場合は「すぐに直帰されても困る」し、「長く滞在して直帰されても困る」のです。もちろん熟読することで必ず購入コンバージョンが高まるのなら別ですが、購入行動全体を考えれば、ポイントを押さえて納得してもらえたら、あまり時間をかけずに商品詳細やカート投入に進んでもらえたほうが、購入完了までのステップが長いECにおいては、より安心なのではないか?という疑問が浮かびます。

■(ECの)ランディングページ分析に重要な要素

その観点から、改めて熟読率の要不要について考えてみたところ、面白い示唆がありました。「ランディングページのコンバージョン率を上げるには?」という記事においては、下記のような2つのポイントが挙げられています。

  • ランディングページの分析にはヒートマップツールを使う
  • ランディングページはスクロール率と精読率を見る
 後者は、文意からすると「(ヒートマップツールを使って)ランディングページではスクロール率と精読率を見る」ということのようです。

 それではスクロール率と精読率とはなんでしょうか。

■スクロール率と精読率

 スクロール率は簡単です。例えば縦長のランディングページでは、スクロール単位でコンテンツが分布しており、上から下に向かってユーザの意識に沿って購入を促す構成となっていることは多いので、どこまでスクロールしたかというのは確かに購入行動に寄与しそうなKPIと考える事はできそうです。

 精読率についてはどうでしょうか。これは、一見熟読率と似ていますが、「全部が読まれたかどうか」というよりは「そのページのどこが読まれたか」を探すもののようです。ヒートマップを併用するということは、率といってもスカラー的に上から下へ増加するものではなく、場所によって高くなったり、低くなったりするものと考えるのが良さそうです。これは、熟読率とは数値の傾向が異なりますし、購入のコンバージョンにはこちらのほうが改善ポイントを見やすそうです。

■ヒートマップを使ってみるには

 とはいえ、ヒートマップはGoogle Analytics単体では分析できませんし、有料のツールが多いため、簡単には導入できません。しかし、機能制限版であれば Click Tale というソリューションが無料で利用できるようです。
 もう少し調べてみると、ローカライズはされているもののもともとは海外製ソリューションのようです。

■まとめ

 本来は、熟読率 VS スクロール率・精読率のコンバージョン率比較デモするべきところですが、今回のエントリとしては下記のような程度でとどめておければと思います。
  • 熟読率は、ページへの滞在時間をベースとして、PVや直帰率では見落としがちなページの価値や訪問の意味を見出す事のできる数字である。
  • ヒートマップを使うことで、スクロール率や精読率がとりやすくなる。
  • もしかしたら、熟読率よりもスクロール率や精読率の方が、ECでの購買をコンバージョンを目的とするランディングページでは、より有効な指標かもしれない。



このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年3月29日水曜日

GAで外部リンク(アウトバウンド)のクリックを計測する方法のまとめ

■はじめに

GA(Google Analytics) はとても利便性の高い無料のツールとして認知度が高く、2015年12月の調査では78%の企業が導入済みという結果も出ています。まだ、Urchinがあった頃のことを思い出すと随分とシェアを伸ばしたのではないでしょうか。

 GAでは基本的に自社サイトやメディアに対する外からの流入や、内部での回遊を見ることに使われることを主体として使うケースが多いと想像しますが、ときには外部サイトへの総客数が重要になる場合もあるでしょう。このエントリでは、そのようなケースを想定して、具体的にどのような設定を行なうのかという観点において、参考になるリソースを探してみたいと思います。

■クリックなんだからイベントトラッキングとして考える

クリックなので、シンプルにイベントトラッキングとして考えるやり方は考えられます。



 しかし、タグマネージャでは「ga('send', ~)」が使えないので、その点には注意が必要です。対策としては、データレイヤーを使うあるいはタグマネージャのイベントトラッキング機能を使うことが推奨されています。


■アウトバウンドリンクのトラッキングという観点から捉え直す

単なるリンククリックではなく、具体的にアウトバウンドへのリンクとして認識して、その観点でまとめているドキュメントもGoogle より提供されています。


■タグマネージャ上での具体的な設定方法


 概念的なことがわかったところで、具体的にGoogle Tag Manager 上でどのように設定したら良いかという記事も、複数見つかります。



■リンククリックをコンバージョン目標にする

 トラッキングができたら、総客数をKPIにすることも想定して、ぜひコンバージョン目標に設定したいところです。その方法については、これらの記事が役に立ちそうです。

■リンククリックしたユーザの行動分析およびセグメント化

めでたくコンバージョン設定ができれば、設定下KPIに対して一次的な投資対効果は見られる用になると思います。しかし、もう少しロングスパンで検討したい時には、GA上でもう少し深い洞察(Insight)を働かせることが重要になります。
 そのようなときは、下記のような記事を参考に、どこを眺めたらよいかを考える事が出来ます。あるいはそれらのユーザをセグメント化して、次の施策にどう活かせばよいかを考える事もできます。


■まとめ

 思った以上にに関して記載されている記事やエントリは多かった印象です。これだけ記事があれば、自分にわかりやすい説明を見つけてその通りに実践してみれば必ず対応できるのではないでしょうか。

■設定メモ

タグマネージャ1(タグの設定、トラッキング ID は省略)


 

タグマネージャ2(トリガーの設定、Page URLの値は省略)



GA側目標(URLはラベルの項目に設定、値はタグにあわせて1と等しいに)



■補遺

 もっとストレートに外部カートへの誘導数をカウントするというアングルで書かれた記事もありますが、すべてがGTMを使ってるわけではないので、こちらにまとめておきます。


このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年3月28日火曜日

ウェブ最適化ツールが、手軽に使えるようになってきた


■はじめに

 このエントリでは、2017年3月28日時点で出てきている、主要なウェブ最適化ツールについて述べます。ウェブ最適化ツールというよりは、「A/Bテスティングツール」と呼ばれているものですが、出来ることがA/Bテストだけではないため、ここではその表記としています。

■手軽に利用できるようになってきたウェブ最適化ツール

 2015年06月17日 の記事ですが、A/Bテストのためのおすすめツール4選 というものに主力なツールとしては「Optimezely」「Visual Website Optimizer」「KAIZEN PLATFORM」「Google Analyticsのウェブテスト機能」の4つが挙がっています。4つめは 最近無償開放された Google Optimize (beta) に統合されていると考えれば、下記の4つと考えれば良さそうです。
  • Optimezely
  • Visual Website Optimizer
  • KAIZEN PLATFORM
  • Google Optimize (beta)

■4者を比較している記事を探す

 ひとつひとつ、一次リソースにあたるのもよいですが、このブログを更新しないでいる間に品質が十分高い記事が量産されるようになっていますので、4者あるいはそのうちのいくつかを比較している記事を探し、時系列に並べてみます。

2014年

2015年

2016年

2017年

■再度、最適化ツールの一覧を作成

 ここで、各記事の中で、もともとの4つのツール以外のものもありましたので、それらをまとめて改めて一覧にしておきます。
  • Optimezely
  • Visual Website Optimizer ※VMO とも略される
  • KAIZEN PLATFORM
  • Google Optimize (beta)
  • DLPO ACT
  • SiTest
  • Gyro-n ABテスト

■各ツールの印象


 第一印象としては、Optimezely、Visual Website Optimizer、KAIZEN PLATFORMは高機能だが高価格、SiTest および Gyro-n ABテストは日本企業提供でリーズナブル、Google Optimize (beta)は無償で使える範囲では最も高機能なのではないかと思います。
 DLPO ACTはDMPとの連携をうたっているので価格感はあまりわからない感じです(VMOも$49~とあるので一番下のプランなら安くはじめられるのかもしれません)。

 Google Optimize も、Google Optimize 360 のトライアル版みたいなものなのですが、制限はあるものの実用できてしまうというところで、十分価格破壊になっているのかなと。ただ、Google Optimize が無償版として利用できることで、ウェブ最適化ツールのエントリーユーザが増えれば、他のツールもビジネスがしやすくなる可能性もあるのかなと思います。

■どれを選ぶか

 書くまでもない蛇足ですが、どのツールを選ぶかは、行いたいテストが行えるかどうか、提供される機能やサービスレベルが十分か、ということとコストとの見合いになるかと思います。
 どのツールも使わず、自力で仮説検証を行なうことも選択肢としてはありうるわけなのですが、このようなウェブ最適化ツールの利便性は挙がっており、多くのツールではフロントエンドエンジニアのちからを借りずマーケターのみでPDCAが回せることを考えると、これらのツールの利用を選択肢に入れることは、じゅうぶんに建設的なことです。

■補遺


このエントリーをはてなブックマークに追加