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ウェブ最適化ツールが、手軽に使えるようになってきた


■はじめに

 このエントリでは、2017年3月28日時点で出てきている、主要なウェブ最適化ツールについて述べます。ウェブ最適化ツールというよりは、「A/Bテスティングツール」と呼ばれているものですが、出来ることがA/Bテストだけではないため、ここではその表記としています。

■手軽に利用できるようになってきたウェブ最適化ツール

 2015年06月17日 の記事ですが、A/Bテストのためのおすすめツール4選 というものに主力なツールとしては「Optimezely」「Visual Website Optimizer」「KAIZEN PLATFORM」「Google Analyticsのウェブテスト機能」の4つが挙がっています。4つめは 最近無償開放された Google Optimize (beta) に統合されていると考えれば、下記の4つと考えれば良さそうです。
  • Optimezely
  • Visual Website Optimizer
  • KAIZEN PLATFORM
  • Google Optimize (beta)

■4者を比較している記事を探す

 ひとつひとつ、一次リソースにあたるのもよいですが、このブログを更新しないでいる間に品質が十分高い記事が量産されるようになっていますので、4者あるいはそのうちのいくつかを比較している記事を探し、時系列に並べてみます。

2014年

2015年

2016年

2017年

■再度、最適化ツールの一覧を作成

 ここで、各記事の中で、もともとの4つのツール以外のものもありましたので、それらをまとめて改めて一覧にしておきます。
  • Optimezely
  • Visual Website Optimizer ※VMO とも略される
  • KAIZEN PLATFORM
  • Google Optimize (beta)
  • DLPO ACT
  • SiTest
  • Gyro-n ABテスト

■各ツールの印象


 第一印象としては、Optimezely、Visual Website Optimizer、KAIZEN PLATFORMは高機能だが高価格、SiTest および Gyro-n ABテストは日本企業提供でリーズナブル、Google Optimize (beta)は無償で使える範囲では最も高機能なのではないかと思います。
 DLPO ACTはDMPとの連携をうたっているので価格感はあまりわからない感じです(VMOも$49~とあるので一番下のプランなら安くはじめられるのかもしれません)。

 Google Optimize も、Google Optimize 360 のトライアル版みたいなものなのですが、制限はあるものの実用できてしまうというところで、十分価格破壊になっているのかなと。ただ、Google Optimize が無償版として利用できることで、ウェブ最適化ツールのエントリーユーザが増えれば、他のツールもビジネスがしやすくなる可能性もあるのかなと思います。

■どれを選ぶか

 書くまでもない蛇足ですが、どのツールを選ぶかは、行いたいテストが行えるかどうか、提供される機能やサービスレベルが十分か、ということとコストとの見合いになるかと思います。
 どのツールも使わず、自力で仮説検証を行なうことも選択肢としてはありうるわけなのですが、このようなウェブ最適化ツールの利便性は挙がっており、多くのツールではフロントエンドエンジニアのちからを借りずマーケターのみでPDCAが回せることを考えると、これらのツールの利用を選択肢に入れることは、じゅうぶんに建設的なことです。

■補遺


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