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自分のFacebookファンページを作成しながら、メタ・ソーシャルメディアについて考える

@rkanbe です。

ちょっと長めになりますが、ソーシャルメディアと自分とのかかわりあいについて
考察してみたブログエントリをあげてみました。

Facebookで自らのファンページを作成する

こんな記事が出ていたので、おそるおそる自分のファンページを作ってみました。

はてなユーザーのファンページをまとめてみた! - IT戦記

手順に関しては自分でまとめたこちらを参考にしました。

00.ファンページ作成方法 - Facebookガイド&ストーリー

出だしでいきなり悩むんですが、「ローカルビジネス」「ブランド」「有名人」と選ぶところでは「著者」を選ぶことにしました。普通は「ブランド」とかでいいのかもしれません。それで作成したのがこちらです。

■神部竜二
https://www.facebook.com/pages/shen-bu-long-er/196772267005056?v=wall

SEO的にはかなり効果がありそうな、名前しかないタイトルですね。名前のフリガナにあたる shen-bu-long-er の部分は、大学院の研究室で中国製の留学生に教えてもらった中国語読みの通りで、よみがなエンジン凄いって思いました。

メタ・ソーシャルメディアを考える

さて、Facebookでファンページを作るということは、自分という個人をウェブ上で表現するためのひとつの手段に過ぎません。Twiytterでアカウントを作ることや、ブログを始めることと大きくはかわりません

さらにFacebookの場合、アカウントを作成してからメタな「ファンページを作る」という二段階に分かれているのですが、これは通常無名の個人がファンページを作ることはあまり想定していない設計(やってもいいけど、効果は未知数)だということが感じとれます。

わたしたちはたくさんのソーシャルメディアにアカウント持ち、それらの半分くらいはウェブ上からも検索可能になるわけで、ソーシャルメディアにアカウントを作ったりファンページを作ることは、まちがいなくブランディングの一種になります。

そうなると、何かひとつのサービスを使って最新の自分を表現する、ということではなく、いろいろなソーシャルメディアを、それぞれの持つソーシャルメディアにアクセスするチャネルと考えて情報発信をしていくことになります。もちろんこれは私のアイディアで、人によっては過去のメディアには一切ログインしなくなることもあるでしょう。

フィードによって連結されるソーシャルメディア

さて、こちらの記事の冒頭に、Evernoteを活用する上での面白い情報整理のフローが掲載されています。

Evernoteを挫折した人、僕ともう1度本気になって挑戦してみませんか?[環境作り編] * 男子ハック

こちらの記事では、iPhone(スマートフォン)を起点としてさまざまなフィードマネジメントメディアを開始、最終的に情報をEvernoteに蓄積するというフローです。Evernote自体は検索可能ではありませんが、最終到達地点を検索エンジンによる(他人の手による)エゴサーチだと考えれば、このフローはそんまま自分のソーシャルアイデンティティが第三者によって発見されると見ることもできます。

このようなフローを整理しておくと、たとえば自分が積極的にログインすることがなくなったソーシャルメディアに対しても、最新のソーシャルメディアとのフィードを共有することで、別のチャネルにも自分のアクティビティを流すことができます。ただし、その整合性を無視すると逆効果で、以前 mixi ボイスに Twitter のフィードを流した際は「量が多すぎる」とマイミクから指摘されてしまうというケースもありました。

どのような設計でソーシャルメディアをメタに連結するか

私が考える「ソーシャルメディアを利用するうえで大切なこと」は、自分のアイデンティティがどのようにウェブ上に伝搬していくか、ということです。そのためには、どのソーシャルメディアを使うかにこだわらず、最終到達地点を意識しながらの情報発信が必要になります。私の場合は、下記のように使い分けています。


(こっそり Tumblrのフローを追記)

まず、情報の起点はブログやサイトになります。いったんはてブをかまして Twitter につぶやき、それがFacebookにも伝搬している状態です。なぜ Twitter ベースではなくはてブを先にしているかというと、はてブのTwitter連動でつぶやくと、Twitter側から何クリックされたかという計測をブックマーク一覧ページで確認できるようになるからなんですよね。逆にTwitterでつぶやかれたものがブックマークに反映される形だと、このカウント数は表示されません。波及効果を知るためには、結構重要な数字だとは思うんですけど。

写真の共有には2通りあって、自分の場合は身近な人や親しい人はほぼ旧来の多機能電話機とmixiくらいしかアカウントを持っていないので、プライベートなものは上の方のラインで共有します。こちらは情報としては排他的で、検索エンジンにはひっかからないしくみです。

一方イベントや仕事関係はほぼすめてアカウントを持っている事が多いので、はてブやTwitterに流していくことで「読んでもらえるもの」として発信しています。こちらはオープンですので、どんどんサーチエンジンにひっかかります。Togetterによってまとめられることもあるでしょう。そうやって自分自身のアイデンティティやパーソナリティが拡散していくことであくまで仕事上では「役に立つ」ということはあるかもしれません。

Facebookは情報伝播フローの中のどこに入れるべき?

そして Facebook に立ち返ると、やはり現状では仕事のラインに入ります。facebookの映画でもいわれているとおり、faceookの発端は「閉鎖的」「特権的」であるところからはじまりました。その後の方針変更もあって今はSNSとして見るにはずいぶん外部にオープンなものになっています。しかし本来は排他性のある上段のプライベートなラインに入れるべきなのかもしれませんが、実際問題 Facebook には親しい人のアカウントというのをほとんど見つけることはできません(これはまったく私自身のソーシャルグラフの現状です)。

彼らの多くはレイトマジョリティなので、「Facebookのアカウントを作りなよ」などと進めても、そこに必然性がない限りはけっしてアカウントを作ってくれることはありません。そういうわけで、どうしても現状では評価としての試用にならざるをえず、ソーシャルグラフにも仕事関係の人が多く並び、Facebook本来の使われ方が体験しづらいものになっています。

これまた映画の中では「知り合いの交際状況などのステータスが分かれば面白い」とありましたが、これは裏返すと「仕事相手の交際状況がわかっても何も面白くない」ということの裏返しでもあるのです。もし現状のmixiに「交際・結婚ステータス」が導入されたら結構なインパクトになるでしょう(あくまで自分にとって、ですが)

メタ・ソーシャルメディアの設計方法と、自分の立ち位置

それでは、一般的にはさまざまなソーシャルメディアと自分のかかわりをどのように設計し、どこに立ち位置を持てばいいでしょうか。奇しくも、それを考える上で参考になる次のような記事がTechCrunchに出ています。

Facebook CTO曰く:モバイル機器は本質的にソーシャルである

ここに書かれてるように、スマートフォンのようなモバイル機器は「時・場所・機会」をたがえず、自分とすべてを共に過ごす情報分野における伴侶のような存在になっていく可能性が高いものです。つまり、自分の意志をスマートフォンという媒体を使うことで、ソーシャルメディアを通じて自分の意志の分身を多数の人に伝えることができます。伝えるだけではなく、実際にそれを通じて「行動を起こす」こともできるでしょう。アメリカ合衆国大統領のように、ブラックベリーから軍事行動を起こしたり核ミサイルのボタンを推すようなことはできませんが、例えば何かの活動に寄附行為をしたり、困っている誰かの質問や問いかけに答えてあげることができるかもしれません。

そういった活動をソーシャルメディアのフローと結びつけることにより、アイデンティの効率な伝搬や気づきの連鎖が起こるので、それがないときよりも自分の頭の中身や行動の履歴を他のひとと共有
できる機会が増えるでしょう。そうすれば自分のことを助けてくれたり理解してくれる人も増えるでしょうし、その履歴が世界をちょっとだけ変えるかもしれません。

もちろんいわれなき/いわれある批判を受けることもあるでしょうが、それへの対応の仕方はこのフローの設計とはまた別に考えたほうがいいでしょう。この10年で利用出来るようになったらスマートデバイスとソーシャルメディアの組み合わせを組み合わせることで、ちょっとだけ生き方や暮らし方が変わるかもしれない、と期待してみてはどうでしょうか。

冒頭で作った Facebook のファンページも、いまはまだフローのどこに入れたらいいかわかりませんが、そういった変化をすこし、たすけてくれるものになるかもしれません、

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